古くから織物のまちとして発展してきた桐生市は、大正10年(1921年)に全国84番目の市として誕生しました。
幾多の市域の変遷をへて、平成17年6月13日には新里村、黒保根村を合併し、面積は2倍に拡がりました。
桐生市は、群馬県の東南部に位置し、栃木県の足利市と接し、西は赤城山まで達しています。東京には直線距離で90キロ、車で約2時間、東武鉄道で約1時間40分、JRで約2時間で結ばれています。
市街地には渡良瀬川と桐生川が流れ、山々が屏風状に連なり、水と緑に恵まれた地に歴史と伝統が息づいています。
桐生の歴史は古く、市内からは縄文時代の石器・土器、住居跡が発掘され、なかでも千網谷戸遺跡から出た耳飾りは国の重要文化財に指定されています。
桐生の織物の起こりは古く、奈良時代のはじめには絹織物を朝廷に献上し、江戸時代には「西の西陣、東の桐生」とうたわれ、織物の一大産地となりました。
織物産業の繁栄を今に伝える町並みがいたるところに残り、のこぎり屋根の織物工場や土蔵造りの店舗など
近代化遺産の宝庫となっています。
桐生は今でも織物の糸へんで生きるまちですが、近年は自動車関連部品やパチンコ台の製造など機械金属産業が基幹産業となっています。